エッ!そうなの!

今日はお仕事で学会でした。その中の公開講演の内容が面白かったので・・・。

講演されたのは、私が訪問したことがない病院の病院長さまで、一般の方にも分かり易く“応急処置に対する誤解”を紹介されてました。

1.鼻血は上を向いて首をたたく
2.捻挫・突き指には暖かい湿布をする
3.スリ傷・きり傷には血止めの粉が良く効く
4.血を止めるには、傷から一番心臓に近い、太い動脈を押さえる
などなど、全てやってはいけないことらしい。

1.は、鼻を押さえるのはいいんですけど、上を向いたら出した鼻血を飲んじゃって、その成分(血小板)の影響で血圧上昇→止血には逆効果と・・・。正解は下を向く。
2.は、まずは腫れの原因となる水分が血管から出ていうのを防ぐため約72時間以内は冷湿布、その後、栄養を届けるために温湿布が正解。
3.は、よくある血止めスプレーの黄色い粉も結局は人体にとっては異物なので、治癒の障害となるらしく、病院では麻酔してブラシで取り除いたりすることになるらしく、傷口はよーく洗うだけで充分らしい。
4.は、例えば顔を怪我したら、首を押さえる?ってことを想像したら・・・。中途半端な知識で止血すると、血流が滞り、血圧上昇で逆効果に。とにかく、出血部位を5分押さえるのがポイントらしい。指を怪我したりして、輪ゴムやタコ糸で縛るのも論外らしい。>私は、コンビニでのバイト時代、食パンを切るスライサーで指を切って、輪ゴム縛りをした記憶が・・・。確かに下手したら壊死しちゃいますからね。
そんなこんなで、久しぶりに「あ〜、学会に参加して勉強になったな」と実感。基本的なことなんですけど、こんなことを気さくに話してくれる院長先生が居る病院なら安心して任せることができそう。

更に追記です。ヲヤジ倶楽部な年齢になってくると、両親もそこそこジジババになってますので、高齢者ネタで・・・。
5.トイレで脳卒中
寒い時期になってきたので朝のトイレは寒く(血圧上昇)、ちょっとがんばったら更に血圧上昇で、脳の血管が・・・。これは、ほんとに私の上司が正にこのパターンで、今日一緒に講演を聞いてましたが、ほんとにそうだと切実に言ってました。
おじいちゃん、おばあちゃんを大事にしたいなら、寝室からトイレへの距離は近くにして、トイレの暖房も考慮です。
6.お風呂も危険
血圧上昇しますから、高齢の方が一人で入られる場合は、こまめに声を掛けてあげるのが良いらしい。さらに、溺水で亡くなる方の約9割は夏の海ではなく、冬のお風呂らしく、死因は心筋梗塞とかになっちゃうから統計上は出てないだけらしい。